≪内耳機能検査≫
内耳に障害があると、補充現象という現象が認められます。これは、聞こえが悪いのに、音を大きくすると大きくした比率以上に大きく聞こえる現象です。日常では、外からの音が響いて聞こえるとか、うるさい程不快に聞こえるといった症状にでてきます。
実際の検査では音の強さを周期的に変化させて、どのくらい変化させれば区別できるかを調べたり(DLテスト、SISIテスト)、左右の耳に聞かせる音をしだいに強くして、両耳での聞こえ方どのように変わるかを調べたり(バランステスト)します。
≪ティンパノメトリー≫
鼓膜や耳小骨の振動(動き具合)をしらべる検査です。外耳の気圧を連続的に変化させながら、鼓膜の振動のしやすさを曲線で記録します。横軸に気圧、縦軸に鼓膜の振動のしやすさを示します。この他にも、耳小骨が固くなって動きが悪くなった場合や、外傷などで耳小骨が離断した場合などもこの検査でわかります。
一般に聴力検査という場合は、標準純音聴力検査のことをさします。
周囲の雑音を遮蔽する防音室で検査を行います。まず、ヘッドホーンを両耳にあて、125ヘルツから8,000ヘルツまでの7種類の高さの異なる音のきこえを調べます(気導の検査)。左右別々に検査を行い、聞こえる最も小さな音の大きさを調べます。
この検査を行うことによって、難聴があるかどうか、および難聴の程度がわかります。