赤血球や白血球の数や形など血液そのものをチェックします。貧血、腎不全、心筋梗塞、肝硬変、リウマチ、白血病、肺炎、胆のう、免疫不全、感染症などを発見することができます。
血液中に混じる、たんぱく質、糖質、酵素などの成分を検査します。肝炎、脂肪肝、肝臓・胆道の病気、糖尿病、各種のがん、心筋梗塞、心不全、高脂血症、脳血栓、甲状腺の病気、肺梗塞などを発見することができます。
私たちの体は、病原体など異物から守るための機構の一つとして免疫反応と言われる機能を持っています。
しかし、特別な物質(スギ花粉・牛乳・卵・鶏肉など)に対して過剰な反応を表すことがあり、その結果、不都合な状態を生み出すことがあります。この過剰な反応をアレルギー反応と言います。
このとき、血液中にはそれぞれを特定の物質と反応するIgE(免疫グロブリンE)と呼ばれる免疫反応に関係するタンパク質が多く作られています。アレルギー検査の一つとして、このIgE(免疫グロブリンE)を測定します。
人が細菌やウィルスに感染すると、細菌やその毒素がもと(抗原)になって、血液中に抗体が作られます。抗体とは、抗原の刺激により体内で作られ、その抗原と特異的に結合する性質があります。そのため、血液中の抗体価を調べることにより、感染したかどうか確認することができます。
■ 主な感染症 ■
A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、エイズ、梅毒、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎など
ホルモンとは、内分泌腺から血中に放出される物質のことをいいます。
分泌されたホルモンの多くは、血中に乗って離れた器官の細胞に作用します。ホルモンの作用はさまざまで、血糖や血圧をコントロ-ルするホルモン、代謝のかかわるホルモン、生殖に関するホルモン、身体の成長を促すホルモンなどがあり、これらを測定し、内分泌疾患の診断の補助としています。
体内に腫瘍ができると、健康な成人では血液中の濃度が低値であるような特殊な物質(蛋白・酵素など)が異常に高値となることがあります。このような腫瘍に関連が深く、免疫血清学的検査で検出される物質を腫瘍マーカーと言います。
これは臓器ごとに関連性があり、治療効果判定や経過観察にも使われます。
血液検査の結果は、一部特殊な検査を除いては、当日結果がわかります。
採血後は…